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きみのワンコ


犬好きの人に会うと必ずといっていいほど
自分が飼ってるワンコの写真を見せられる。
最近だと写メールの待ち受け画面や、
携帯に保存された膨大な写真を惜しげもなく披露してくれるのだ。

一方私は嘘をつくのがヘタなダメな大人なのである。
お世辞とか社交辞令がいえない性格なのだ。
べつに言いたくないわけではなく、どう言っていいかわからないだけ。

そんなわけで、目の中に入れても痛くないであろう
秘蔵の愛犬画像たちをにこにこと見せてくれる人に対しても
「うん、か、かわいいね。」くらいしか言えません。
もちろん棒読みです。

いやね、私も犬や猫は好きなんだよ。
好きなんだけどね、飼い主さんが見せてくれる写真って
けっこう構図が悪かったり、何でそのタイミングっていう
画像が多いんですよ!
きっと本物はかわいいとは思うんですが、見せられたものに対して
バカ正直に反応してしまう私としては、
「…。」
というリアクションしかとれないわけで。(苦笑)
(たまに本物にあっても、大型犬だと同じ反応をします。)

最近もペット大好きな同僚に写メールを見せられて、いや、見せてもらった時、
完全に後ろ向いてる写真であったり、なにかもの凄い勢いで噛んでる写真だったりして(笑)
「何犬?」「大きいの?」と、思わず写真の検証に入ってしまいました…。
そのうち正直に
「実物はかわいいとは思うんだけど、この構図はよくわからないよ。」と言うと
「ちょっと待って下さいね!! ホントにかわいいんですって!」と
携帯に入ってる画像をスライドショー式に見せてくれました。ははは
わかったから。私がわるかったよ。(でも全部目が光ってました。惜しい!)
ちょっと遠巻きの全身写真を指して、
「これはかわいい気がする」とコメント。ちょっと妥協しました。

きっとね、愛犬というのは、飼い主にとってかけがいのないもんだし
一緒に過ごした時間や、思い出がプラスされてさらにかわいい存在に
なってるんだと思うの。
かわいさ=見た目+一緒に過ごした時間 なんだよ。
だから同じ犬好きで、ペットを飼ってる人なら 何かを噛んでる写真を見ても
“そうそう、こうやってじゃれるんだよね♪”と共感できるでしょう。
でも特に思い入れのない他人がその写真を見ると、
“めっちゃ噛んでるやん…。”
となるわけです。見たままを受け取るから。(あれ?私だけかなー。)

自分が大好きなワンコだから、どう撮ってもかわいいんだと思うんだけど、
他人に見せたときに“かわいい”という反応がもらいたい人、
マイワンコのかわいさを他人と分かち合いたい人は、
もうすこしだけ、撮り方にこだわってみてはいかがかでしょうか!?

ちなみにこんなに屈折したものの見方をする私ですが、
前社の友人の愛犬ニコちゃんにはメロメロだったりします。
実物もかわいいが、撮影した写メールでも十分麗しいの。
やっぱ撮り方って大事だよ!

わたしが犬かねこ飼ったら、ぜったいかわいく撮って
“かわいいね” って言ってもらいたいもんね。(笑)
上記の内容は"自慢のこども写真"にも通じる話。
大切なものは上手に撮ろうね!


Last Update : 2005/09/23